雑多なブログ

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楽器練習におけるメトロノームの有効な活用法について

メトロノーム使って練習するのは当たり前?

楽器の練習にメトロノームは必要だし、メトロノーム使わずに練習するのは良くない、とは楽器のレッスンを受けていて言われてきた。 たしかにメトロノームを全く使わずに練習していると、リズムやテンポ感を甘い状態でだらだら練習してしまうところはあると思う。

ただ、何も考えずに先生から言われたからといって、常にメトロノーム鳴らして練習する、という短絡的な発想は良くない。

メトロノームを使わない方が良い場面

譜読みが進んでおらず、運指もあやふやで、つっかえずに演奏できないような段階では、メトロノーム使わない方が良い。 もしくはメトロノームを使うにしても、早く弾いたり通しで演奏するのは難しいけど、数小節はつっかえずに演奏できる、といった場所をメトロノーム使って練習するのは良いと思う。

つっかえて止まってしまうような場所をメトロノームを使って練習するのはやめておいた方が無難。弾けない状態で無理矢理メトロノーム使っても、最終的にはメトロノームを無視して好き勝手に演奏してしまいたくなるもの。 自分含めビギナーの演奏を見ていると、メトロノームを無視してリズムぐちゃぐちゃになった状態でそのまま練習している事が多く見受けられる。

こういった段階ではメトロノームを活かす事はできないので、無理してメトロノームを使う必要はない。

状況によっては、メトロノームを使わない方が良い理由

前述のように、まともに演奏できない状態で無理矢理メトロノーム使っても、自分に都合良いリズムやテンポで演奏してしまいがち。で、この状態で何度も何度も練習していると、メトロノームの刻むリズムを無視する癖が付いてしまう。

程度の差はあれども、人間は誰しも都合の悪い事を無視したり軽視する側面がある。これは人間性というより、人間の認知機能の特性だと思う。さておき、都合の悪いことを軽視していると、油断しているところで重要な情報を見落としてトラブルに見舞われる、といった事は多々ある。

メトロノームの扱いも同じで、普段からメトロノームを軽視する習慣を続けていく事で、いざきっちりとリズムやテンポキープのトレーニングが必要になっても、今までの習慣によって、ルーズな練習を無意識に行うようになる。

人間は習慣によって形成される

普段運動しない人が思いつきで1日運動しても、翌日サボってしまうといつまでも習慣化しない。なぜかというと、運動しない日々を過ごす事が習慣になっているため、たまたま1日だけ運動しても元の習慣に引きずられてしまうのである。

まとめ

そんなわけで、話を元に戻すと、メトロノームを適切に目的を持って活用する習慣を作らない限り、ルーズな状態でリズムやテンポを捉え続ける癖を強化する結果になってしまうという事になるので、そのあたり意識してやっていくと良い。

しかし、言うは易く行うは難し。 理屈を考える事はできても、実際にそれを実行するのは、自分にとっても難しい。頑張っていこうと思う。