雑多なブログ

音楽や語学、プログラム関連の話題について書いています

人は見たいようにしか他人を見ていない

私たちはありのままに他者を見ておらず、個々人の思い込みの色眼鏡で相手を評価し、レッテルを貼り付けている。そんな事を最近よく実感します。

「他人は信用できない」という考えを強く持っている人と、「他人は自分を助けてくれる」という考えを強く持つ人では、見えるものは全く異なったものとなります。 例えば人と接する場面で、どちらの考えを持っているかによって、相手の印象は全く異なった物となると思います。

また、もともと私たちがベースとして持っている考えの上に、経験を通して得た考えや感情が付加されていく事で、一層物事に対する評価が固定化していきます。 例えば、相手が約束の時間に遅れて遅刻した、だとか、そういった出来事を重ねると、より一層相手に対する不信感がリアリティのあるものとして固定化されていきます。いっぽうで、相手が自分に対してプラスになるような振る舞いをした場合でも、ベースにある考えが「他人は信用できない」の場合、相手の振る舞いに裏を感じてしまい、いずれにしろネガティブな形で不信感をリアリティのあるものとして固定化していきます。

この固定化された考えは、事実ではなく、現実でもありません。これは人によって全く異なるものであり、絶対的なものではありません。

付け加えて言いますと、「他人は自分を助けてくれる」という考えも、考えようによっては危険で、この考えが強いと相手の事を盲目的に信じてしまう事もあるかもしれません。いずれにしろ、一方的な考えに囚われていると、物事を見誤る可能性があります。